![]() |
![]() |
|
|
日頃からジュニアの育児に家事全般とよく頑張ったジュリア・・・クリスマスは夫婦二人で素敵な一時を サンチェクラスになるとクリスマスと言えばフランス料理と決まっているのであり・・・ サマンサ(サンチェ実妹)の働いているフランス料理屋に予約を入れる 24日はまぁー予約で一杯だろう?と思って22日の予約を聞いてみたら・・・ソレも一杯 23日なら辛うじて空きががあると言われて・・・予約完了!(ギリギリ) 電話口でのサマンサの最後にひと言 サマンサ「お兄ちゃん!チャントした服装で来てよ!」 ・・・そのひと言が今後サンチェの身に降りかかる悪夢の幕開けだった チャントした服装??ってナンダ?ジーンズにタートルでは駄目なのか?? サンチェアパートにて サンチェ「チャントした服装?スーツ&ネクタイ?・・・仕事に行く服装でよいのか??このドス黒いスーツで?」 ジュリア「・・・他に何かお洒落なスーツはないの?」 サンチェのアパートにはとんでもなく大きなタンスがある!結婚する時にジュリアの婆ちゃんが買ってくれた物だ どの位大きいかと言えば・・・寝ている時によく足でガンガン蹴ってしまう程に・・・ 6畳の寝室は大変不向きな豪華さであり・・・ その豪華でバカデカイ・・・タンスを開けると出てくる出てくる・・・出てくるのはジュリアの服バカリ・・・(涙) そのタンスの片隅に小さくサンチェの服のスペースがありまして・・・その奥の奥にありました 成人式の時にメグムに買ってもらったお洒落なスーツが1点 ・・・赤茶色のワリと派手目なお洒落スーツ!・・・仕事には着れませんが 将来パーティだの友達の結婚式にも充分に着れる!っと買ってもらったお洒落スーツ 身長はこの先どう見積もっても縮む事はあっても伸びる事はあるまいっと買ってもらったお洒落なスーツ 確かに縦には伸びませんでしたが・・・横にカナリ伸びまして ・・・その時点で誰が予想できたというのだ・・・このウエスト(汗) そんなパンパンのキツキツのスーツを着て行けと言うのか?・・・だいたい・・コレがお洒落なのか? ・・・そんなサンチェと対照的に・・・ヒラヒラのスカートを身にまとい 髪はアップに・・・続いて何本ものピンで頭をまとめるジュリア・・・メイクもバッチリ・・・完璧である サンチェ「・・・オイオイこれでいいのか・・・本当に?」 ジュリア「・・・・・うーーーうん」 ・・・同伴者の服装はどうでも・・・イイみたいです(涙) 何とか用意も完了!ジュニアをサンチェ実家にあずけてイザ!フルコース 人見知りを始めたジュニアを残して行くのは後ろ髪を引かれる気持ちでしたが・・・ 車に乗り込むサンチェ・・・そこにサンチェ母 サンチェ母「日頃サマンサがお世話になっているから・・・これをマスターに渡して!メグムが作ったの」 手渡されてビンには・・・・らっきょう!? ???意味がわからない・・・らっきょう? 確かに・・・メグムの作るらっきょうは相当美味しい・・・ これから向かう先がカレー屋ならマダわかる気がする・・・カレーにはらっきょう!(サンチェ個人的に) サンチェはこれからクリスマスのディナーにしゃれこもうとしているのであり・・・らっきょう・・・ これを持って行けというのか??
フランス料理屋までの道・・・久しぶりの二人のドライブ・・・街は綺麗なイルミネーション ラジオからは素敵なクリスマスソング・・・そして車内に充満するらっきょうの臭い・・・(スッパイ) ・・・サマンサの勤めるフランス料理屋に到着! ピチピチのお洒落スーツを着た男は・・・ゆっくりと・・・ビン詰のらっきょうを抱え これから始まる恐怖の物語のドアを開けた 店内を見渡すサンチェ・・・サマンサはどこだ?奥のほうからヤヤ小走りにサマンサが登場 ・・・そしてひと言 サマンサ「どうしたの!?その格好・・・・・・・」 それもそのバズ・・・店内のお客様・・・誰一人としてスーツなど着ていない! 皆さん普段着ですし・・・(汗)・・・浮いている・・・完全にサンチェは浮いています そして・・・小脇には「らっきょう」の瓶(ややスケスケであり中身丸見え) らっきょうをサマンサに手渡して・・・サンチェとジュリアは席に案内された 席にはガラスの綺麗なキャンドルが置かれいた そして話には聞いていたがテーブルには多数のフォークとナイフそしてスプーンが ・・・嬉しそうなジュリアだ そしてサンチェはある衝撃的な告白を初めた サンチェ 「あれはまだジュリアと出合ってまもない時の事・・・神戸にデートに行った時のことだ フランス料理のお店に入った・・・のに ・・・・他の誰もがフランス料理を食べているのに メニューの最後のページの端の方にヒッソリと書かれている「ハヤシライス」を注文した事を憶えているかい? ・・・・・・・・・ サマンサが「たまには二人で食べに来てよ!」っとよく誘ってくれるのを サンチェ「御前が一人前になって料理を作れるようになった時!その時に初めて兄は行こう!」 っと格好つけて今まで断って来たのも ・・・実は俺この歳にしてフランス料理なんて物は食べた事がない! フルコースなんてもってのほかだ・・・目の前に並んだフォークとナイフを見て・・・実は今にも泣きそうだ!」 ジュリアの顔から・・・笑顔は消えた ジュリア「・・・マジで?・・・・・・・・・と・・とりあえず・・・私の食べるのをマネして・・・(大汗)」 気の効いた男なら・・・ソムリエを呼んでお勧めのワインだの何年物だの・・・ ・・・洒落たワイントークに花を咲かすのであろう しかしサンチェはウェイターを呼んで 「すいません・・・トイレはどこに?」・・・極度の緊張(大汗) トイレから帰るとジュリアとサマンサがテーブルで話している サマンサ「パンとライスどちらがいいですか?」 ジュリア「サンチェはどっちがイイ?」 ・・・・どっちと言われましても・・・ライスって・・・フォークの背中に乗せて食べる・・・あのライスの事か(汗) サンチェ「パンで!」 サマンサ「本日のメインはお肉とアワビになっていますが・・・どちらがヨロシイでしょうか?」 ・・・またまた選択肢です ・・・・肉とアワビ??サンチェは肉の方が好きだ! ジュリア「アワビで」 サンチェ「・・・アワビで!!」(マネをしろ!っと言われたので) 動揺しまくりの兄にサマンサが優しい言葉を投げかけた サマンサ「お兄ちゃん・・・・箸(はし)持ってこようか?」・・・バレてます ・・・天使が囁く・・・・確かメグムが一度このサマンサの働く店に来た事があったらしい 料理は運ばれてきたが・・・・一向に食べようとしないメグム・・・そして メグム「箸がないぞ!!」っと厨房に向かって叫んだとか!! メグムよ!フランス料理はフォークとナイフで食べるのです!! っと笑ってしまった自分に反省 ・・・・辺りを見回す・・・当り前であるが・・・箸で食べてる奴なんて誰もいねーー ひと目を気にせずに確実に口に運べる箸を選ぶか・・・ もし上手くいけば・・・何事もなく物語を進行できるフォーク&ナイフを選ぶか? ・・・店に入った時点でピチピチのスーツ&らっきょうで登場したサンチェ ・・・・ここで箸を選択できる程の・・・余力は残っていません・・・大いなる勝負に出ました サンチェ「ナニを言っているのだ?フランス料理はフォークとナイフ!これ常識」 苦笑いのサマンサ サマンサ「ワインは?」・・・嫌味な事を聞いてくる妹だ・・・見合い物語の一件を根に持っているのか? サンチェ「・・・・お・・勧めの物をお願いする」 テーブルには水とワインが運ばれて来ました 緊張の余り水を口に運ぶサンチェ ジュリア「あっ!それ私の!」 飲み物は右前にあるのが自分のグラスです!by サマンサ そして一品目が運ばれて来た『オードブルの詰め合わせ(中央にタラバ蟹の爪)』 戦いの火蓋が切って落とされたのである とりあえずジュリアの動きを監察 並べられたフォークとナイフの一番外側を手にとるジュリア ・・・ここら辺は噂で聞いた事がある・・・サンチェも同じ様に一番外側から・・・・右手にナイフ!左手にフォーク! タラバ蟹とそれを取り囲む様にクラゲだの肉だの・・・その他見た事もナイもの数点 タラバ蟹以外はほとんど切らずに口に運べる大きさです!これはラッキー とりあえずタラバ蟹はジュリアが食べたのを見てからに・・・ 次々とフォークで突き刺す!そして口に運ぶ!・・・順調(ハート) 右手のナイフをどうしてヨイのかわからず・・・・思わず・・・ナイフ握る手に汗 最後に残されたタラバ蟹・・・これが大変です ジュリアはフォークとナイフを使い殻から上手い具合に身を取り出して ・・・その身を半分に切り分けて食べている! サンチェもチャレンジ! どーにも上手くいかない・・・身はナントか取り出せたのであるが ・・・バラバラに分解されたタラバ蟹の身・・・フォークで切る必要があるのか? むしろスプーンですくって食べた方がイイ雰囲気である 続いて登場したのが・・・『パン』! 悪銭苦闘する兄を見かねてサマンサが駆け寄って来た サマンサ「お兄ちゃん・・・パンは手でちぎって食べてイイから」 ・・・そのひと言がどれほど嬉しかった事か・・・パンは手でちぎって食べてイイみたいです このパンが実に美味しい!手で食べれるという安心から来た味なのか? 綺麗な皿に並べられた2個のパン・・・もう美味しくて美味しいくて・・・用意されたバターも美味しかった ・・・実は今回のフランス料理の為にサンチェ&ジュリアは朝飯と昼飯を一食ですましていたのだ お腹ペコペコの二人・・・もくもくとパンを食べる そこにサマンサが3品目の『コーンスープ』を運んで来た そしてひと言 サマンサ「・・・!!パン食べちゃったの・・・・パンはそんなに急いで食べるものじゃないのよ」 ・・・・固まる二人 どうやらパンはそんなに急いで食べるものではナイらしい・・・ パンとは基本的にはスープが出されてからデザートが出るまでの間に食べるのがマナーです! byサマンサ スープが運ばれて来た時点でサンチェ&ジュリアのパン計4個は ・・・・跡形もなく食べ尽くされていますし(飢) サマンサは厨房に戻るとコッソリとパンを二つ持って来てくれた サマンサ「お兄ちゃん!イイ・・・このパンはゆっくりと食べてね」 気を取り直してスープ! スープはワリと簡単である!スプーンですくって飲めばイイのだ そしてサンチェはある事を思い出した・・・ポケットから取り出したのは・・・デジタルカメラ ジュリア「・・・・写真撮るの?」 サンチェ「作家として当然の行為!読者はリアルを求めている!!」
・・・ジュリアはわかっていた・・・この人にとって日々の失敗は・・・ネタにつながっているっと 回りの客の視線が痛い・・・皆見て見ぬフリをしている 心の中ではきっと「オイオイ!アイツ・・・・写真撮ってるよ!!(汗)」 ・・・そんなに珍しいのか?フランス料理が??っと思っているのであろう イヤイヤフランス料理は珍しくない(正確に言うと今日が初めて) しかしコレはコラムの為!その為に恥を承知で撮影しているだ ピチピチのお洒落スーツの男はパンをあっという間に食べて・・・そしてスープの写真を撮るのです ・・・・この後の皆さんのクリスマストークの笑い話として使ってくれたら・・・これ幸いっと 後の席の少女が思わず口を開いてしまった「ねーねーあの人!写真撮ってるよ・・・お父さん」 子供とは無邪気な者で・・・見たままを口に出すのです そこに居た多くの人はそんな事は知っています・・・しかしその事に決して触れてはいけないっとわかっているのです 少女の言葉はマダ良かったのです・・・その少女の母親が 「こら!シーーー」・・・・その言葉に・・・チョット凹むサンチェ スープは無事に攻略した(つもり) ここで一つ スープを飲むときは手前から向こうへとスプーンを動かします 続いて登場したのが『ロブスターとイカスミスパゲティー』
イカスミスパゲティーは簡単だ!・・・スパゲティーなので そして問題のロブスター・・・またまた甲殻類です このロブスターに特性のタルタルソースをかけて食べるのだが・・・ 気を利かせてサマンサがやって来た サマンサ「こういった爪の部分とかは手で身を取り出して食べてもイイんだよ・・・頑張って」 ・・・頑張って・・・とうとう妹から声援をうけました(涙) ・・・そうなの???・・・ありがとう・・・しかしもっと早く言ってくれたら ・・・タラバ蟹の身もバラバラにならなかった事でしょう 手を使ってイイ!・・・こう言われると非常に嬉しい 確かに爪の中の身をフォークとナイフで取り出すのは至難の技だ! サンチェ手とフォークで爪から身を取り出す ・・・そしてコッソリと本体からも身を取り出す(多分ここはナイフ&フォークを使用するハズ) タルタルソースも非常に美味しく身もプリプリで絶品! 途中で『温野菜のサラダ』が運ばれてきたが・・・まぁーこれはサラダなので簡単でした ロブスターを食べたサンチェ&ジュリア・・・次の品を待っているっと ・・・またまたサマンサが駆け寄って来る・・・今度はナンだ? サマンサ「お兄ちゃん達・・・食べるペースが早すぎるよ・・・普通の人の倍の早さだ」 サンチェ&ジュリア・・・・(大汗) ・・・・厨房ではサンチェの話でモチキリだとか? タダでさえサマンサの兄が来るとの事で注目されているのに ・・・ピチピチのスーツ・・・らっきょう持参・・・・すでにパンは完食・・・写真を撮る・・・ ・・・オマケに食べるスピードが異常に速い・・・・っと(汗) サンチェは気付いた・・・今日の本来クリスマスディナーを楽しむ日 クリスマスのロマンチックトークに花を咲かすのです 決して・・・サンチェがテーブルマナーを学ぶ日では無いのです 「楽しい会話はスパイス」と誰かが言っていました しかし今のサンチェには会話を楽しむ余裕など・・・一欠けらも存在しなかったのです ただ・・・ジュリアのマネをする事で・・・精一杯! サンチェとジュリアの会話といえば サンチェ「こうか?これであってるか?」 ジュリア「違う違う!・・・こう!」 ・・・小声でヒソヒソと話すフォークとナイフの使い方の会話・・・ノミ サンチェは反省して得意の雑学トークを始めました 今日はフォークの歴史について ベルサイユ宮殿をを造営したルイ14世 つい100年ちょっと前まではフランスの王様までがフォークを使わず手づかみでフランス料理を食べていたのだ ・・・そんなフォークの歴史を語ったサンチェ・・・ ジュリア「・・・・それは言い訳ですか?」 ・・・・はい!言い訳です そしてメインディッシュの登場!『アワビのステーキ』
付け合せのポテトやら野菜を先に食べたジュリア・・・好物は最後に残す性格なのです 最後に残ったのはアワビだけです・・・無論サンチェもマネして食べているので同じく ・・・さすがにこのアワビを一口で食べるのは間違っている!それはサンチェもわかっている ・・・さて遂に本格的に切る物が出てきた まぁーサンチェもステーキ等はよく食べてきた人生!アワビを切るなどたわいない! 左手のフォークでシッカリとアワビを固定!右手のフォークで斬る! ・・・ギコギコギコ・・・アレ?以外と硬いぞ・・・何とか一口目の切断に成功!(汗) 口に運ぶ・・・味は・・・???よくわからん 続いて二口目を斬る!・・・ギコギコギコ・・・・硬いなぁー力を入れるサンチェ 次の瞬間サンチェはアワビの下に敷きつけられた野菜の意味を知る ・・・今まで予想以上にフォーク&ナイフを使いこなしていたサンチェ・・・変な余裕があったのだろうか? そして・・・ジュリアをマネてアワビをオーダーした事を後悔 ・・・『ゴキーン!!』静かな店内に響き渡る ・・・そして静まり返る店内!(大汗) 見事にアワビを切断したナイフ・・・勢い余って皿に激突!! ・・・一瞬血の気が引きました・・・皿・・・割ったかと! 本来・・・ナイフと皿でこれほどまでに美しい旋律が奏でられるものなのであろうか? 確かに握るナイフに力はこめられていた・・・皿もサマンサの話では10万以上するとか・・・ その二つが絶妙なる角度で接する時・・・『ゴキーン!!』 アワビの味はその後もよくわかりませんでした・・・そんな事より・・・変な汗出まくりです ・・・最後にデザートとレモンティーが運ばれて来た
驚く程美味しかった・・・このショートケーキとティラミス・・・サマンサ作だと聞いてビックリ
完全に撃沈されたサンチェ ・・・デザートを食べていると隣の席にカップルが登場! 年の頃なら20歳辺りであろうか?若い二人だ 男性の方は異様に緊張しているのがよくわかる(フフ) 今日のサンチェはこんな感じだったのか?っとヤヤ恥かしくなる この緊張した顔付き・・・そして若さ・・・さては・・・御前も初めてのフランス料理フルコースなのか? あと少しこの同志が現れてくれたら・・・どんなにサンチェも気が楽だった事か 思わずトイレにでも呼んで フランス料理のHOW TOでもレクチャーしてやろうかと思いましたよ 緊張した面持の同志が手をあげた 同志「あーすいません!ワインリストをお願いします」 ワインリスト!!っとな 注意:ワインリストとは店内にあるワインの銘柄が書かれたリストです
・・・・20歳前後の若造に敗北したサンチェは静かに席を立った 恐怖のフランス料理〜2001-X'mas-〜 終劇 |