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ちびよ。そんな事はないぞ
13年間の長きに渡りちびと一緒に過ごした日々きっと幸せだったと思うぞ
サンチェも十数匹の猫と五匹の犬を今までに飼っていた(今は猫三匹と犬一匹)
出産にも立ち会ったし、多くの死も経験してきた
ちびの辛い気持ちはよく判る
ちびを中心に考えたら先に死んでしまった犬の事で淋しいかもしれない
でも犬を中心に考えたら一生をちびの愛情の中で生活出来た事は幸せだったと思うぞ
子供の頃は時間も豊富にあり、日が暮れたら帰宅しないとけない。
自然とペットと遊べる時間も多くあった
しかし、大人になるにつれ、色々な事に興味が出てきて、恋愛、友人、仕事
ペットと過ごす時間は減ってしまうんだよな。(サンチェもそうだった)
サンチェ含む人間は学校や会社で多くの人に出会い、自分の好きな所に好きな時に遊びに行ける
辛い事もあるが楽しい出来事、感動する出来事も多く経験してきたと思う
でもペット達にしてみたら
飼主と散歩する近所の風景が全てであり、飼主と過ごす時間が最高に楽しい時間かもしれない
(近所の犬や猫に恋する方が幸せな時かも?)
だから、動物達は飼主に絶対の信頼と愛情で接して来るのだと思う
残念な事に世の中には
ペットを飼いだしたものの,大きくなったら「可愛くない」「世話がめんどくさい」
勝手な理由で捨てたり、保健所に引取って貰ったり 理不尽な事が多い
全国の動物を飼っている人、飼おうと思っている人に一言
「動物を飼うなら生涯面倒を看てあげて下さい」
実はサンチェも昔は飼った動物をペット(子分?)として接してきた
そんなサンチェの考え方を変えた一匹の猫の話を読んで欲しい
クンタ物語
サンチェが中学3年の2学期の話
クンタと出会った。妹が学校の帰りに拾ってきてしまったのだ!
当時サンチェは「大学に行ったら一人暮らし・・・その時に猫を連れて行く」と意味不明な理想を抱いていた
(実際には大学に行っていないのだが)
その意味不明な理想を妹は聞いていて捨てられていた子猫を持って帰ったらしい
一度は拾った場所に戻しに行ったものの、可愛らしい顔に心奪われて
家族の反対を押し切り勝手に部屋で飼う事にした
猫は飼った事が無かったので色々と問題が発生
まずはトイレ・・・毎晩布団の上に大小おかまいなしだ
本屋に行き「猫の飼い方」?なる本を買って、試行錯誤しながらトイレを教えた
障子を破る癖は結局直らなかった・・・
初めはサンチェになつかなかったクンタも、 サンチェのシツコイ愛に心を開き
日に日にサンチェとクンタの友情?は深まっていった
何処に行くにもクンタは付いて来るようになった
トイレから猫の嫌いな風呂場まで・・・ 学校には連れて行けないので
クンタが飯を食べている間にコッソリと家を出ていた
夜寝る時もクンタと一緒
クンタはいつもサンチェの胸の上で寝ていた
体重が増えてきて、寝苦しくなった事を憶えている
高校受験の時期になり、幸せそうな寝顔のクンタを横目にオールナイトニッポンを聞きながら勉強していた
受験勉強で楽しみなのが夜食
寝ている家族を起こすまいと
ソーと階段を降りるサンチェに合わせクンタもソーと階段を降りて行く
サンチェの作る夜食をクンタは楽しみにしていた
そんなある日、
サンチェは当時付き合っていた彼女と別れる事件が発生
多分雪の降っていた日だと思う
夜遅くに落ち込んで帰って来たサンチェの耳には「ミャー」
寒いのが大の苦手で、雨や雪はもっと苦手のクンタが屋根の上で待っているのだ
普通ならサンチェ部屋の中で待っているのだが??
サンチェの帰りが遅くて心配したのか?
そして、落ち込んだサンチェの元に駆け寄って来た
飛びついて、サンチェの体を駆け上がり顔を舐めてくれた
その日の事は今でも鮮明に憶えている・・当時の彼女との別れの原因は忘れたが
サンチェはその時に思った
人間はサンチェも含め嘘も付くし、裏切る事もある
でも、動物達は純粋で、けして裏切る事はないと
その日を境にサンチェとクンタの友情はより強くなった
失恋で落ち込んでいたサンチェもクンタのおかげで元気になり
無事に第二希望の高校に合格した
しかし、サンチェは高校に入学たと同時に
以前から興味があったバンド活動に熱中していった
家に帰っても、練習に夢中のサンチェ
今思うと クンタは遊び相手がいなく少し淋しかったと思う
高校に入り初めての夏休み
クンタの異変に気付いた!食欲もなく、辛そうだ
病院に連れて行くと先生の口からは「可哀想ですが、治らない病気です」と
サンチェは先生の言葉が信じられず、本屋に行き色々な本を読んだ
それから三週間後クンタは死んでしまった
今思うと先生に言われたように薬で楽に死なしてあげればと後悔している
猫はよく死に際を誰にも見せないと言うが
実際最後の日に苦しそうな表情で立ち上がり
何処かに歩いて行った・・ サンチェは跡を着けた
そして最後までクンタの側にいた
死の直前のクンタと約束をした
「絶対に生き返って来いよ!クンタ!俺はこれから先、道端で捨てられた猫を見たら
クンタ?と呼びかける、もしクンタならミャーと3回鳴いてくれ、必ず連れて帰るから」
その時、苦しくて錯乱状態のクンタがサンチェの方を見て「ミャー」と鳴いてくれた
その時のクンタの顔は生涯忘れる事はないと思う
サンチェはいつの日かクンタに出会える日を待っている
終
サンチェはその後多くの捨てられた猫を飼っているのだが「クンタ」と呼んで3回鳴いた猫はまだいない
サンチェ
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